投稿日:2017年06月07日
水産会館にて、博多湾のヘドロ問題を解決する画期的な手法について勉強しております。
元々、漁業資源が豊かな博多湾でしたが、近年の湾内環境の変化により水産資源は枯渇への一途をたどっております。
その原因は様々ですが、海底にたまるヘドロが大きな一因となっています。
福岡市、市漁協は今まで、海底耕運、海底清掃ふく砂、浚渫などヘドロ対策として、色々な取り組みをしていますが、抜本的な対策とはいえません。
ヘドロは臭気を含むメタンガスや硫化水素を発生させ、低酸素水域を作り赤潮などの発生原因となります。
今回の勉強会は、微生物を使った底質改善として、バクテリアによるヘドロ物質を分解させ、根本的な解決策として成果もあがっているとの報告がありました。
近年は下水処理技術も向上しており、水質は良くなっておりますが、底質改善対策は大きな課題でしたが、この手法は画期的な解決策になりそうです。
是非、福岡市でもアサリ資源の保全回復にとって有効策だと思いますので、しっかりと提案したいと思います。
また、先般発生した重油流出事故では、伊崎、姪浜を始めとする市漁協の皆さんには大変迷惑をおかけしました。
当日、市漁協本所にて野上理事長より、状況を確認し、被害が酷かった愛宕浜に向かい、港湾局職員から現状を聞きました。
重油なので、護岸や岩にこびり付き、浮いた油は海面一面に広がり、周辺にはガソリン臭が漂っていました。
当日は大潮だったので、夕方には室見川に向かい、潮干狩りに来た人たちに、油を吸ったアサリを採らないように注意をしました。
生産者は2日間に渡り、漁に出れず油回収作業に従事してくれました。
また、マリゾンでは、指定管理者である(株)マリゾンの皆さん、博多湾環境整備の泉会長、木内社長自ら、社員の皆さんと共に砂浜で回収作業をされていました。
湾内では港湾建設協力会の皆さんが作業をしてくれていました。
沢山の方々が博多湾の為に取り組んで頂いたおかげで、かなり回復しました。
あとは、再発防止策、補償問題など課題も残っていますので、しっかりと議会でも発言をしていきます!