2017年03月09日
津田
信太郎
農林水産局長
まず、現在の進捗状況でございますが、当該事業は平成27年度から取り組んでおりまして、平成28年度におきましては、養殖魚を取り扱っております突堤西卸売場棟の海側に防鳥ネットを設置するとともに、閉鎖型の卸売場に対応するため、フォークリフトなど電動運搬車両の共同充電設備を123カ所設置いたしまして、平成29年度当初には充電設備の供用を開始することといたしております。
今後の予定でございますが、今月末より突堤西卸売場棟の陸側への防鳥ネットの設置や改築を予定いたしております長浜卸売場棟の解体工事に着手し、平成29年度から当該卸売場棟を閉鎖型へするための工事を開始するなど、平成32年度の事業完了を目指して計画的に事業を進めております。以上でございます。
平成32年度の事業完了を目指して事業を進めていくとのことでありますが、消費者の食の安全、安心に対する意識は年々高まっております。鮮魚市場の衛生管理の取り組みを継続していくことによって、今まで以上に市場を通った魚の安全、安心が担保されることになると思います。私たち市民が今後も安心しておいしい魚が食べることができるよう、計画的に事業を進めていただきたいと思います。
先ほどの答弁では、28年度に電動運搬車両用の共同充電設備を設置し、来年度当初から供用開始をするとのことでありますが、排気ガスのない電動運搬車両はクリーンであり衛生的で、市民に対して、より安全、安心な生鮮水産物を提供できるだけではなく、対外的に鮮魚市場のイメージアップが図られることも期待できると思います。しかしながら、電動運搬車両への切りかえに当たっては、鮮魚市場の各事業者に新たな負担を強いることになるため、電動化が円滑に進まないのではないのかと心配をしておるところでございます。
よって、この電動運搬車両の切りかえに対する補助については、鮮魚市場関係者が先般要望をしたところでありますが、鮮魚市場における運搬車両の電動化を円滑に進めるため、今後どのような支援を行っていく予定なのか、お尋ねいたします。
津田
信太郎
農林水産局長
卸売場内で使用されます運搬車両の電動化に向けた支援でございますが、鮮魚市場の高度衛生化を確実なものとしていくために、電動運搬車両の早期導入は欠かせないものと考えております。このため、平成29年度予算といたしまして、電動運搬車両を購入する場合はフォークリフト1台当たり25万円、ターレット1台当たり10万円を上限に、また、リース契約の場合はフォークリフト1台当たり月額5,200円、ターレット1台当たり月額2,080円を上限に補助する予定といたしております。
なお、補助申請の受け付け期間は平成29年度からの2年間とし、リース契約の場合は契約後4年間にわたって補助する予定といたしております。以上でございます。
電動運搬車両への補助により市場内の運搬車両の電動化が円滑に進み、さらに衛生面が向上することで、私たち市民も恩恵を受けることになると思います。ぜひ卸売場の高度衛生化とともに、鮮魚市場における電動化を推進し、より安全、安心な市場づくりに取り組み、魚がおいしいまち福岡の魅力を今後とも、維持、そして向上させていただきたいと思います。魚がおいしいまち福岡の魅力向上は、市民の生活をより豊かにするものであるとともに、国内はもとより、海外からの観光客にとって福岡という都市を選択する大きな強みになると確信をいたします。
最後に、今回の高度衛生管理整備事業は卸売場を中心として進められておりますが、鮮魚市場で取り扱う生鮮水産物の付加価値をさらに高めるため、市場流通の過程にある仲卸売場を含めた市場全体としての高度衛生管理の取り組みについても、推進されることを強く要望し、私の質問を終わります。
津田
信太郎
福岡市の中央卸売市場は市民へ安全、安心な生鮮食料品を安定的に供給するという大きな使命を担っており、中でも鮮魚市場は博多湾に面し、玄界灘の新鮮な魚介類が船から水揚げされる産地市場としての機能を持つとともに、九州・西日本を中心とした新鮮で豊富な魚介類が集まる消費地市場としての機能も兼ね備えてあります。鮮魚市場が市民の台所として、新鮮で豊富な、そして、おいしい魚介類を提供しているため、福岡は魚がおいしいまちと、市民だけではなく、国内外の観光客にとっても大変魅力的で知名度が高いものとなっております。また、漁師さんなどの生産者にとっても安心して鮮魚市場へ魚を持っていくことができ、市場があることで、私たち市民は市場を通った魚は安全で安心で、そしておいしいということを実感しており、食の安全、安心に向けて、さらなる衛生管理の取り組みが必要と考えております。
今、鮮魚市場で進められている高度衛生管理整備事業では、現在の開放型の卸売場に対して、壁やシャッター、鳥を防ぐ防鳥ネットなどを設置することにより、閉鎖型の卸売場として衛生管理の向上を図るものとなっております。これによって、市民に対し、より安全、安心な生鮮水産物を供給できるようになります。また、生産者にとっても魚価の上昇が期待でき、漁師の方々の所得の向上にもつながると考えております。
よって、この高度衛生管理整備事業を着実に進め、鮮魚市場の高度衛生化に取り組んでいく必要があると思いますが、現在の進捗状況と今後の予定をお尋ねいたします。